マーケティングのうまい会社



マーケティングのうまい会社

 

マーケティングのうまい会社

 

マーケティングは多くの要素で構成されています。ですからマーケティングのうまい会社と言っても、全ての要素で完璧な会社はありません。

 

ソニーはマーケティングが強い会社だと思われていますが、全てに優れているわけではありません。

 

製品開発に絶対の自信をもっているせいか、ソニーはあまり市場調査をしません。

 

これは製品開発で「外した」時にリカバリーできない、という問題を引き起こしています。

 

マーケットを見失っているので、軌道修正が難しいのです。バイオやアイボがそのいい例かもしれません。

 

またせっかく強いブランドを持っているのに、顧客管理や顧客コミュニケーションが強くありません。顧客データをほとんど持っていないのです。

 

もちろんソニーはメーカーですから、家電量販店等でソニー製品を買った顧客情報を吸い上げることは難しいのですが、あれほどのブランド力を持ってすれば解決できない問題ではないはずです。

 

ソニーは創業者の「井深イズム」が浸透しているために、優れた技術者が伸び伸びと発想したアイデアから「競争力の強い製品を作り」、同時にそれを「魅力的に見せる」ことが非常にうまい会社です。

 

メーカーの場合この2つの要素が突出して強ければそれだけでソニーのように大きな成功をおさめることができます。

 

トヨタもマーケティングが強い会社と思われていますが、満点ではありません。

 

意外かもしれませんが、「顧客管理」が弱いのです。

 

自動車の場合、実際に車を販売しているディーラーはトヨタとは別法人です。

 

顧客情報はそのディーラーにあります。

 

しかもカーディーラーは「足で稼いで新車を販売する」という体質が染み込んでいるため、あまり顧客管理が得意ではありません。

 

トヨタはソニーほど独自性のある製品を作ることが得意ではありません。

 

ソニーがトランジスターラジオやウォークマンで実現したレベルのイノベーションをトヨタは起こしていません。

 

また製品を魅力的に見せるプロモーションもソニーと比べたら負けるかもしれません。

 

しかし、トヨタにはソニーには無いマーケティングの重要な要素である「独自の販売網」があります。

 

「トヨタ」「ネッツ」「トヨペット」などの独自の強力な販売&メンテナンス網を持っている強さがあります。

 

売上の多くを家電量販店に頼らざるをえないソニーとここが決定的に違います。

 

つまりは「ブランド力」、「製品開発力」、「プロモーション」、そして「販売チャネル」などのマーケティングの要素を非常に高いレベルで揃えた会社がトヨタなのです。

 

ここが本格的に顧客管理に取り組めば、その強さは比類の無いものになるでしょう。

 

このように全ての要素で完璧な会社は存在しません。

 

マーケティングという大きなくくりではなく、いくつかの要素に分解してそれぞれを見てみると企業の見方が変わるかもしれません。



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